2008年 06月 21日 ( 1 )


この日は瑪多に泊まり、さらに共和、上海と2日かかって帰国した。
帰りの道は来るときに通った道よりもさらに整備されて快適なドライブとなったが、花や景色を楽しむ余韻はなくなっていた。
青いけし(アツミゲシがどこぞの公園で大量に開花して徹夜で処分したというニュース。麻薬の取れるケシではありません)、メコノプシス・ホリドゥラが大量に咲いている光景を想像していた。地球温暖化の影響なのか、開花の少ない年回りだったのか。
西部大開発という名のもとにどんどん破壊が進む青いけしのふるさと。青いけしや高山植物地帯をショベルカーで削り取りながら道は作られていた。
破壊されているのは自然ばかりではない。
チベット族の人たちの生活もどんどん変化している。
瑪沁では5年前には見られなかった物乞いの人たちや偽坊主がやたら目立った。
ほいほい物や金をばらまく観光客の悪影響かと思ったが、そうではないらしい。中国の遊牧民定住化政策がもたらした姿だった。
遊牧民はヤクや羊を飼ってパオで本物のエコ生活していた。ヤクの糞を燃料にし、テントは毛で作る。乳は命をつなぐ食料や衣類になる。
政府からいくら安く与えられた住居といえ、現金収入もないのに借金を背負い金燃料に頼らなければ暮らせない生活になった。
町での生活には馴染めず(漢族が相手にしないという)物乞いをする道を選ばざるを得なかったのだと思う。
前述の「星宿海への道」に戻る。
歩くこともできず目も見えずに物乞いをしている母親に育てられた少年。自分の不注意の事故でこの母親を死なせてしまった男は、少年をを養子に引き取る。少年は男の実子の兄として大きくなる。少年は黄河の源流にあるという星宿海にあこがれ続けて大人になり、やがてシルクロードのとある町で行方不明になった。少年を兄として育った弟は、兄が中国青海省の星宿海とは2000kmも離れているシルクロードを訪れた理由を探し続ける。
少年の母親は目が見えず、歩くことも出来なかったため物乞いの道しかなかった。(目が見えなくなったのにはおぞましい理由があるのだが)
物乞いの道を選ばざるをえなかったチベットの人々、ある事情から物乞いの道を選んだ母親、の違いはあるが、なりたくてなったわけではない。


なお星宿海は、私がそうではないかと思った星星海ではないとのこと。
今回訪れたところよりさらに奥地にあるそうです。
malmaさんからの情報です。http://osyorokoma.net/


今回の旅はいつもにもまして気候の変化が激しかった。
共和への途中の峠では霰の攻勢に一時交通がマヒした。
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お世話になったガイドの張さん(前)とドライバーさんたち
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