2008年 06月 26日 ( 1 )


そして、ラサ騒乱が起きてしまった。
3月15日の朝刊に載った記事によると中国・共産党に対する僧侶や市民の抗議行動が激化し、中心部の商店街から出火。武装警備隊などがデモ隊の鎮圧化に当たり、混乱が広がっていると。情報統制による中国側の一方的なニュースだけが流れる中、抗議デモは四川省や青海省にまで広がっていった。
一切の外国人をシャットアウトしていた中国政府もやっとラサへマスコミを入国させたが、厳しい監視の中での取材が続いていた。
平常通りの市民生活を取材させていたようだが、一人の僧侶が突然カメラに向かって「私たちは何もしていない」と泣いて訴える姿が映し出された。
僧侶の格好をした中国人兵士が暴動を起こした、というコメントも流された。
やがて起こるべきして起こった聖火リレー妨害は、ギリシャのオリンピアでの点灯式から始まってしまった。
各国でのルート変更や縮小、打ち切り。中国側の異様とも思える青いジャージーのガードマン。
開会式ボイコットを表明する国も続出している中、ダライ・ラマは日本も訪問した。
中国は今回の騒動はダライ・ラマの指揮の下に発生したと言い、赤い衣を着た悪魔と表現した。
米国を訪問したダライラマは改めてオリンピック開会式ボイコットに反対し、自分たちは独立を望むのではなく自治権を認めて欲しいだけだと主張した。
この後、ダライ・ラマ代理人の代表と中国政府側との話し合いが持たれたが、中国当局の一方的な言い分だけで終わった。救いは今後も話し合いを続行するということ、チベット人や世界が納得する方向にいってほしいと願うばかりだ。
紆余曲折を経て聖火リレーが中国本土に入ったとき、四川大地震が起こった。
5月12日に四川省を襲った地震はあまりにも痛ましい結果となった。
震源地の都江堰は四姑娘山麓の青いけしを見に聞くときに必ず通る。都江堰は2300年前に作られた水利施設で世界遺産にも登録されている。今も長江の氾濫から町を守ってくれているという。
多くの生徒が犠牲になった汶川は九寨溝の帰りに立ち寄ったレストランのある町。絶品のお焦げ料理をお代わりする我々をうれしそうに見ていたオーナーは無事なのでしょうか。
この原稿を書いている5月24日現在、地震による死者、行方不明者は8万人を超えている。
直接の被害者は1000万人に及ぶとも伝えられる四川大地震。毎日各局が競ってニュースを流しているが、報道されない地域の被害が気になる。
聖火リレーは3日休んだだけでいまも中国各地を回っている。
北京オリンピックは国の威信にかけても成功させるだろう。
チベット問題は先送りになるのだろうか。
中国西部の奥地を住処にしている青いけしや高山植物、生き物たちは人間が手をかけない限り、強くたくましく生き抜いていくことと思う。

これで「海棠」掲載予定の旅行記は終了です。
最後まで目を通していただいた方、ありがとうございました。
部分的には独りよがりの思いもあろうとは思いますが、私の乏しい思考力の中で感じた黄河源流の旅の記です。

中国地震のニュース合戦が冷めやらぬ6月14日、岩手、宮城内陸地震が発生。
栗駒山が形を変えるほどに崩れ落ちた大きな地震に、中国地震はほとんどマスコミに登場しなくなりました。たまたま中国政府による取材規制がかけられた時期と重なることもあります。
手抜き工事の学校で子どもたちが多数亡くなってしまい、それを報道されるのを規制したためらしいです。
恥部までもすべてさらけ出しながら大人になってゆく中国を期待したいです。


29日、中国雲南省に行ってきます。
2度目の雲南省ですが、どうしてもまた見て見たい青いけしがあります。
地震の影響のない地です。
無事帰ってきて「私の青いけし」をご披露できるよう・・・。
いってきます。
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