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マナリ滞在2日目もロータンパスでのフラワーウオッチングです。
この日も明け方まで激しいスコールと雷がありました。朝にはきれいな青空が広がっていて運のよさに、日頃の行いを互いにほめあいながら出発しました。
マリー夏村に着いたとき、思いがけない情報がもたらされました。ここから2kmほど先で落石があって一方通行になっており、渋滞がひどいという。スコールの影響です。
ロータンパスでの観察を断念しました。マリー夏村の標高は3500m、高山植物観察には十分な高地です。昼食をとりながら3時間近くをゆっくりと過ごしました。
この日の収穫はプリムラ・レイディレイディという真っ白なサクラソウ。1本の茎に数個のおおぶりな花をつけています。貴婦人を思わせる上品な花です。
春一番に花壇を彩るヒマラヤユキノシタの仲間もありました。

プリムラ・レイディレイディ
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ヒマラヤユキノシタの仲間
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イブキジャコウソウ、これは蔵王でもおなじみ
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コリダリス
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ヤマハハコの仲間
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アネモネ、イチゲの仲間
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北インドヒマラヤ再び−2にアップさせるはずだった写真が残っていました。
と、いうことで今回は追加の写真です。

歴史あるヒンズー教のお寺。中の仏像は撮影禁止でした。
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壁面の彫り物
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参道(写真がだぶってしまいました。すみません)
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屋台(これもだぶり)
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ロータンパス(標高3980m)フラワーウオッチング1日目。
明け方からの激しいスコールは8時の出発時にはおさまって、穏やかな観察日和になりました。
見覚えのある景色の中をバスは標高を稼いで走ります。
3400m付近から青いけし、メコノプシス・アキレアータの姿が現れてきました。車窓からでも見つけられます。3週間遅い出発は間違いではなかったようです。
撮影のためバスは何度もストップしてくれます。
その度に花の前には行列ができるという面白い現象が起きるのは、フラワーウオッチングツアーの特徴でしょうか。
ちょっと嫌気がさして、ひとり奥まで足を伸ばしてみました。
イブキトラノオの群落を撮影しようと岩をよじ登ったとき、足下にブルーの固まりを見つけました。
透き通るような夏空色のブルーポピーです。花びらの付け根にかすかに桜色が入っていて、それはそれは美しいメコノプシス・アキレアータです。
しばらく見とれていました。この色が見たいがために、効率の悪いインドに足を運んだのですから。
「時間ですよ〜」の声に後ろ髪を引かれる思いでその場を離れました。
昼食はロータンパスの草原で青空ランチです。配られたランチボックスには手をつけずに、日本から持参したレトルトのおかゆにシャケのふりかけをかけて食べました。下痢は治まったものの朝食も抜いたので、ひさしぶりの日本食が体中にしみわたりました。

メコノプシス・アキレアータ
この色が見たくて2度もインドに足を運んだ。
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これほど花数が多いメコノプシス・アキレアータは珍しい
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ほとんどのメコノプシス・アキレアータは岩をバックに咲いている
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藤色のメコノプシス・アキレアータ
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ワインレッドのメコノプシス・アキレアータ
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インドはなぜか犬がやたら目につきました。野良犬らしくちょっとこわい。

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マンディーのホテルから早朝の光景。女性たちの洋服の色がすてき!
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ランの花、に見えるでしょ。これがショウガの仲間なんです。
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派手なヒンズー教のお寺。タチアオイの通路を進む。
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仏像まで派手
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寺院への参道。サフラン売りの子どもたちに囲まれました。
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シャイな売り子さん。
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フラワーウオッチングの旅としては、北インドは非常に効率の悪い地域です。
9日間の旅行日程中、花が観察できるのはたった2日間。あとはちょっとした観光があるものの、ほとんど移動に費やされてしまいます。
ましてや雨季の時期です。宿泊地から4000mの観察地まで行けないことだって考慮に入れておかなければなりません。
こんな、マイナスイメージの強い北インド、ロータンパスに再び訪れたのにはわけがあります。
青いけし追っかけの旅も5回目となった2003年は東チベットに行くつもりでした。覚えているでしょうか。この年はサーズ騒動があった年で、特にアジア地域の観光はほとんどが中止の状態でした。例に違わず、チベットも入国禁止になってしまいました。
そんな中、7月になって発売されたのが、北インドヒマラヤ、ロータンパスの旅でした。前回は青いけしは咲き始めたばかりで未練を残したまま帰ってきました。今回は3週間程遅い出発です。もしやの期待を込めて参加したのです。

2003年7月12日12時、成田空港を出発し14日の昼過ぎに拠点地のマナリのホテルに到着しました。前回と違う点はデリーからチャンディガールまで飛行機移動だったこと。1泊分ショートカットです。
ホテルは前回より高級感があり、シャワーの湯もたっぷりでした。
私はこの日の夕食前に再びインドの洗礼に見舞われてしまいました。
思い当たることは何もありません。
夕食を抜いて、熱い紅茶と下痢止めを飲んで休みました。

庭の手入れも行き届いているマナリのホテル、3泊しました
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ホテルのテラスからヒマラヤの一部が見えた
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移動の途中で出会った少女、この写真はデジタルマガジンに掲載されました
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おかあさんと一緒
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インドの洗礼は強烈です。
香辛料が日本人には強すぎる、とインド慣れしてる添乗員が言っていました。水も危険です。飲料水はミネラルウオーターを買っていますが、切った果物や水道水での歯磨きでもお腹を壊すことがあると言います。
相部屋のOさんがお腹を壊したのはマナリ滞在2日目の夕方です。どんどん症状が悪化するので病院にいくことになり、私も付き添って行きました。
夜の10時、小雨も降っているというのに、町はお祭りのようなにぎわいです。インドは6月末まで夏休みで、間もなく終わるバカンスを楽しむために各地から集まってきた観光客でした。
街灯もない広い敷地にある病院(個人医院)はコンクリートのたたきに寝台と診察机が置いてあるだけの質素なもの。戸は開けっ放しで棚にはリンゲル液がむき出しで並べられています。誰もが自由に出入りできそうで一抹の不安を感じたものでした。
しばらく待たされて現れたのは女医さんです。半袖のTシャツ姿です。
女性は今まで見たかぎり、サリーやパンジャビドレスなど、民族衣装に身を包んでいました。
診察後、新聞紙の余白に書いた処方箋をもらって町中の薬局で薬をもらうシステムでした。
よく、外国でお腹を壊したら、その国の薬でないと直らない、と言います。彼女は薬の効果はなかったようで、帰国してから直したと言っていました。
ところが、洗礼は私にも訪れたのです。マナリ最後の夜です。病院には行かずに帰国しましたが、回復するのに5日かかりました。

ケマオンアヤメ(観察地のほとんどが放牧地)
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橙色のポテンティラ
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オキシグラフィス(キンポウゲ科)
この種はシノヒマラヤではよくみかけますが、これは1円玉より小さい花で非常に珍しい。マクロレンズを持参しなかったことが悔やまれます。
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帰りの休憩地で出会ったおじさん。このルックスサイコー!!!
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マナリ滞在2日目はマリー夏村とロータンパスの中間あたりから、3時間ほど歩いて、山と湖が美しいというドジャーレークまで行く予定でした。出発前に雨が降り出したため設営したテントで休憩、止むまで1時間ほど待ちました。テント設営場所はお花畑のど真ん中です。標高は3800mほどあって高山植物が存分に楽しめそうです。健脚者数人はハイキングに出発しましたが、ほとんどはテントに残りました。私も残り組です。
赤、黄、橙色のポテンティラやゲウム類、ストロンを伸ばした珍しいトチナイソウなどが咲き乱れる急斜面の草地をゆっくりと歩いていました。
岩場にでたとき、ブルーポピーとバッチリ目が合ったのです。
まるで私を待っていたかのように、藤色がかった青い花のしずくが薄い光を受けて輝いていました。最初の一輪が開いたばかり、初々しい姿を見せています。紛れもないメコノプシス・アキレアータです。
藤田さんの写真のような澄んだブルーの色ではありませんが「来たかいがあった!」と心の中で叫んでいました。

この旅いちばんの収穫、メコノプシス・アキレアータ
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ストロンをのばしながら咲いていくトチナイソウ(サクラソウ科)の仲間
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ポテンティラ(キジムシロ属)の仲間、色のバリエーションが豊富です。
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翌朝、四駆に分乗していよいよ出発です。偶然高校が一緒だった愛子先輩ご夫妻と同乗しました。
朝方まで降っていた雨もあがり、車は谷ぞいの道をぐんぐん高度を稼ぎながら突っ走ります。両側に迫る急峻の山、岩肌に白い縞模様を描きながら滑り落ちる滝。沢筋の針葉樹は無駄な枝葉を落とし、山と競い合うように天に向かってのびています。絵葉書のような景色を楽しみながらも、青春時代にタイムスリップしたオンナ二人のおしゃべりはとどまることを知りません。
と、顔から血の気が引いていき、脂汗が吹き出してきました。高山病です。
3000mあたりでしょうか。これから4000m近い高度まで行きます。ここでリタイアするわけにはいきません。持参した心臓薬の救心を飲んでみました。酸素不足で心臓の働きが悪くなって起きる高山病に効果があるという。有名な登山家おすすめの薬です。
10分もしたら本当に楽になりました。
3500m付近にあるマリー夏村(冬は閉鎖されるらしい)でティータイム。甘いチャイで人心地がつきました。
マリーを過ぎると雪を抱いたヒマラヤの山塊が見えてきました。道の両側はウルップソウ、イチゲ、キンバイなど色とりどりの高山植物のジュウタンです。
目指す青いけしも何株か咲いていました。が、過ぎかけていたり、藤色がかった花だったり、感動、というほどきれいな固体ではありません。
標高3980mのロータンパスでサクラソウ類やムラサキ科の青い花、ツツジ類など高山特有の矮小化した植物に感動しました。
ところが、インドという固定観念からか小さい花はないものと高を括って、マクロレンズを持参しなかったのです。もちろん、満足のいく写真などとれるはずはありません。二度と出会えない花かもしれないのに。悔しい思いが残りました。

ヒマラヤの山塊をバックにウルップソウ、イチゲ、キンバイなどが咲き乱れる草原
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サクラソウは種類が多かった
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青い花はキュウリグサ(ムラサキ科)の仲間、白い花はヤマハハコの仲間
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夕食後、マナリに住むガイドの森田さんがやってきました。彼は20年前に訪れた、ここヒマラヤで見た青いけしが忘れられずに、とうとうマナリに山荘を建ててしまったという猛者です。山荘を経営しながら地元の青年をガイドとして育成して経済的自立の手助けもなさっているマナリの有名人でした。
春の青空のようなさわやかブルーのメコノプシスの写真を見せていただきながら、翌日からの予定や高所における注意点などのお話を伺いました。
森田さんに日本を捨てさせるほどに魅力的な青いけし、メコノプシスに思いを馳せながらベッドにつきました。

マナリの町の様子、カメラに向かって陽気にポーズをとるオジサンは何人?
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3泊して青いけしを観察する拠点地、マナリについたのは、成田を出発してから実に4日目のこと。でも、まだ青いけしにはお目にかかれません。さらに一日待たされました。女王様に面会するような気分です。

マナリの郊外からの眺め。山肌に張り付くようにのびている住居群
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ホテルにチェックイン後、夕食までの時間に散策した裏山で見つけたユキモチソウ
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