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マチンは、かつて世界最高峰ではないかと言われた未知の高峰、アムネマチン山麓の標高3500mに位置する町です。シャワーの湯が出なかったりトイレがつまったりと、トラブル続出のホテルがマチン随一ということですから中国へき地標準の町といっていいのかもしれません。近くの沐浴所でシャワーを済ませました。

マチン滞在1日目、標高4500mの雪山郷まで80kmのフラワーウオッチングです。
ホテルを一歩出るともう道の両側は花、花、花。ヤクやヒツジの群れが花の中に溶け込んでいるかのようです。産毛のような短い草におおわれたなだらかなステップ台地にはいく筋もの流れが見えます。
時折あらわれるパオ、レンガ造りの小さな家。牧歌的な光景の中をゆっくり歩く牧童。この世のものとは思えないような大地の中をバスはひた走ります。
遠くからでも目立つ黄色いけしはどれも過ぎ加減です。
やがて待望の青いけしがあらわれはじめました。鋭いとげにおおわれたメコノプシス・フォリドゥラです。「花たちのふるさと」で見たブルーポピーと同じもの。高さは10〜20cmくらい。
高山病に弱い私は、「アムネマチンは無理でしょう」と言われていました。何ごともなくここにいられるのは高山病に効くという薬のおかげ。心臓薬救心より利き目がありますが、登山医の処方箋が必要です。
目的地の雪山郷でたっぷりと撮影タイムがありました。
たくさんのメコノプシス・フォリドゥラ、クッション植物の数々、ヶマンの仲間、リンドウ、ヒトデのようなサウスレアナ、サキシフラガ・・。
穏やかな日ざしの中で満足の数時間はあっという間に過ぎてゆきました。


メコノプシス・フォリドゥラといっても色はさまざま
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花畑の女王のような
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インカルビレア、ノウゼンカヅラの仲間
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寒さや乾燥に対応するためにクッション化したトチナイソウ
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ハコベの仲間
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ナス科の植物、珍しい形!
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ヒトデ?サウスレア
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ウサギギクの仲間
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リンドウ
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同徳の町から、青いけしの観察拠点地になるマチンまでは200km。
今日は7つの峠を越えます。
峠にはタルチョが掲げられ、標高をしるした道標が置かれています。
ツアー仲間に標高が計れる時計をしている方がいて、いつも数字のずれを指摘していました。たいていは時計より高く書かれているようでした。
最後に7つの峠のうち、一番高い4234mの峠を越えて目的地のマチンに着きました。
この日は前日より走行距離が長いうえに起伏に飛んだ行程が多くて、ゆっくり写真を撮る暇もあまりありませんでした。
日本を出発して4日目にしてやっと青いけしの咲くお膝元に到着したことになります。が、まだ愛しいお方にはお会いできないのですねえ。
やはり青いけし、メコノプシスは高嶺の花です。


アジュガ・ルプナリ、この仲間はジュウニヒトエ(紫色の花)の名で出回っている
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青海アヤメ
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フリチィラリア
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トリカブトの仲間
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コーリンタンポポ
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ソロセリス(キク科)
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モリナ・チゲンシス
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オキシトロピス
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パオからでてきた娘さん、身支度を整えて写真に収まった
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翌日は標高3000mの同徳まで150kmの旅です。
以前は養馬場だったという広大な敷地が黄色に染まっている菜の花畑、どこまでも続く砂漠地帯、遠くには黄砂に埋まってしまったという白い山脈。雄大な景色の中に伸びている一本の道をバスは走ります。
高度が上がるにつれ緑が濃くなってきました。草原は全開で花たちを歓迎しているかのようです。私たちはそこにちょっとおじゃまさせてもらいます。
トイレタイムはイコール撮影タイム。(青空トイレはサイコー)
あまり花が多すぎるとどれを写すか迷ってしまってうろうろしてしまいます。皆さん撮影に夢中で何度も催促されて車中の人になる、というのがトイレタイムのお決まりになっていました。
人家は少なく、寺院を中心にした小集落やチベット族のパオがわずかに点在しています。
もちろんランチするレストランなどありません。カップラーメンやホテルで用意してもらった蒸しパンやゆでたまご、セロリなどを胃袋に流し込むのみ。

単調だった景色がやがて荒々しい岩むきだしの景色に変わってきました。ミニグランドキャニオンあり火焔山ありの山あいを抜け、大河を渡って同徳の町に入りました。
ここで1泊です。


クレマントデウム(キク科)この黒い花、枯れているのではありませんよ。
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デルフィニュウムあるいはヒエンソウ
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ポピー、青いけしとは違うケシ
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オタカラコウの仲間
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クサジンチョウゲ
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一面の菜の花畑、菜の花畑、菜の花畑
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このようなステップ台地が大部分、家畜を放牧している
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変化にとんだ地帯をバスは行く
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同徳の町の果物や
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昔は日本にもこういう素朴な子が。かわいい〜〜!
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2002年7月10日、参加者7名、女性添乗員1名の小グループで成田空港を出発しました。
上海に1泊し、翌朝、国内航空で標高2380mの西寧に3時間半ほどで到着。空港では現地ガイドの張さんと、なんと、初めて訪れた四川省でのガイドだった余さんが待っていました。余さんはツアー会社が依託している四川省成都の旅行社から派遣されて来ていたのです。

早速待機していたマイクロバスに乗り込みました。
赤土むきだしの大地が広がる飛行場から、黄河のはじまりの峨々たる赤岩の連なりに沿って続く道をバスは突っ走ります。菜の花や野菜類の耕作地を抜けると、もう道ばたには野生の花たちが姿を見せ始めます。
昼食は花咲き乱れる草原に設えたテントでカップラーメン。気分はハイ、立ったままラーメンを胃袋に流し込んで写真を撮りまくりました。
さらに山道に入ると次々と高山植物が現れて、バスはしょっちゅう撮影タイムのためにストップさせられます。
青いけしの新顔、メコノプシス・クインツブルネルビアにも出会いました。はずかしげにうつむいた藤色の小ぶりな花です。何種類ものエーデルワイスもみつけました。
花の種類が多くて撮影タイムが長引いてしまって、この日の宿泊先である貴徳のホテルに着いたときは夜の8時を回っていました。
ホテルのレストランに行くと驚いたことに、他の旅行社のツアー客10数名が食事をしていました。この辺りを訪れる日本人は年間100名くらいとか。この日、その2割の日本人が滞在したことになります。

標高2400mの貴徳の町はスイカやモモの産地です。ガイドの張さんが食後のデザート用にどっさり買い込んでいました。

昼食場所でみつけたカワラナデシコの仲間
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バラは中国では定番
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アキカラマツ
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ハハコグサの仲間
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モリナ(マツムシソウ科)
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途中で出会った母子
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昼食場所の隣のテントで麻雀に興じる人々、よく見かける光景
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この少女たちの親は麻雀に夢中
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メコノプシス・クインツブルネルビア(舌をかまないでね)
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ドラコケファルム(シソ科)
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リンドウ、紅紫色が珍しい

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エ−デルワイス
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エーデルワイス
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ハクサンフウロ
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アムネマチン山脈の存在を知ったのは、青いけしを追っかけて中国四川省と北インドヒマラヤ、2度目の旅を終えた翌春のことです。
図書館で見かけた写真集「花たちのふるさと」の中で、その花は異彩を放って私の目に飛び込んできました。
その名はメコノプシス・フォリドゥラ。
鋭いとげに守られた茎の先に咲いている真っ青な花びら、金色の蕊。今まで見てきたけしとはずいぶん違います。撮影地はアムネマチン山麓4500mとあります。
地図を開いてみましたがアムネマチン山という山はどこにも見当たりません。ネットで検索した結果、黄河源流に位置するということだけは分かりました。
もう、頭の中はアムネマチンの青いけしのことでいっぱいです。
この年は中国雲南省にでかけました。(いずれ記します)

翌年2002年の春、ある小さな旅行社から届いたカタログに「アムネマチン山麓青いけしウオッチングの旅」をみつけたのです。思いは必ず通じるものということを、このときほど実感したことはありません。
後で知ったことですが、図書館で見た写真集の著者がこの旅行社の社長だったのです。見えない糸に引き寄せられた気がしました。

資料によると「青蔵高原に源を発する黄河が青海省に入り、アムネマチン山脈を大きく迂回する。黄河の豊かな水量に恵まれたアムネマチン山麓は、周囲のステップ草原とは違った独特な植物相を形成している。そこには青いけしの咲く草原が20kmにも及ぶ『青いけし街道』がある」と書いてありました。
見渡す限りに青いけしが咲いている光景など想像もつかないし、信じられません。この目で確かめるしかありません。

メコノプシス・フォリドゥラ
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小雨の中のメコノプシス・フォリドゥラの群落

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黄河源流と顔を出しそうで出さないアムネマチン山
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2度目の北インドヒマラヤの旅で念願が叶いました。
この感動は北インドヒマラヤ再び−3に書いてあります。

初めて訪れたときは、マナリ在住の森田さんから見せていただいた写真の夏空色のメコノプシス・アキレアータに会えなくて、後ろ髪ひかれる思いで帰ったものでした。
咲いていなかったと思うと、見たかった花になおさら思いは募ります。
何かと不都合の多い北インドはもう2度と訪れることはないだろうと思っていました。
しかし、世界中を震撼させたサーズ騒動が、結果的に再び北インドに私を導いてくれたのです。

思い続ければ願いはいつかはかなうものです。
こんな実例がもう一つ。
中国青海省アムネマチンに咲くメコノプシス・フォリドゥラです。
次回からはこのけしとの出会い、そしてあふれんばかりに咲き競う花たちを紹介します。
アムネマチンの花たちもすばらしいですよ。
乞う、ご期待!

チベット族の信仰の厚さを物語るタルチョの山
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ロータンパスで出会った女性たち、仲良くなりました
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標高3500m付近でのパラグライダーに仰天
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ランタナはインドでは雑草のようにはびこっていた
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ロータンパスのけしはほとんどが岩を背にして咲いていました。
風に飛ばされた種が岩に阻まれて落ちて、その場に咲かせるのかな、などと勝手に解釈していましたが、この謎が解けたのです。
去年(2006年)東チベットに行ったときのガイドが、東大名誉教授の大場先生でした。(贅沢な旅です)
先生によると、理由は次の通りです。
高山は日中は気温が上がるけれど、夜はぐんと冷えます。しかし、保温力が高い岩に付いた冷たい霧は、暖められて水分となって足下にたまるということです。種の発芽には温度や水分が欠かせませんから、おのずとそこで芽を出すということでした。
けしに限らず、他の花も岩に守られて咲いていることが多いようです。

垂直な岩の割れ目に咲いているけし。

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キク科
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マメ科
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セリ科
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イブキトラノオの仲間
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チドリ類
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ツリフネソウ(インパチェンス)
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ウルップソウ
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イチゲの仲間
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カスミソウの仲間
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マリー夏村は熱い国インドにあって非常に過ごしやすいリゾート地です。
気温はこの時期天気がよければ、うすい上着をはおるくらいの20度前後。空気もカラリとしています。
観光客も訪れるようで、露天も多く店開きしています。
遊牧民が夏の放牧をしているところでもあります。


マリー夏村。モスクも見える
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遊牧民の子どもたち
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毛皮を売っている露店、隣はトウモロコシを売っている露天
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真っ赤なポテンティラ(キジムシロの仲間)
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チョコレート色のポテンティラ
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バラ、野生のバラは種類が多い
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ツツジの仲間
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ムラサキ科
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